商標を使う場面で、最後に考えるのが「ブランド化した商標」をいかに活用するか、です。いわゆる「のれん」のように、あなたの会社の信用として活用する段階です。

 

ブランドというと、すぐにヴィトンやグッチなどが頭に浮かぶと思います。これらのブランドの信用は、一朝一夕で確立されたものではありません。長年の信用の集大成として確立されたものです。

 

商標は、そうやって形成された信用を保護します。最近、「商標でブランディング」などという広告宣伝をする弁理士もいますが、違和感ありますよね。そう、ブランド作りと商標登録とは全くの別物なんです。

 

それを、このような広告宣伝をするということは、商標を良く理解していないか、あるいは意図的に誤解させているか、のいずれかです。いずれにしても、あなたが安心して依頼できる相手ではありません。

 

そして、ブランドとして名前または図柄(ロゴ)を使えるようにするには、根気よく信用を蓄積するしかありません。つまり、一定の時間が必要であるということです。

 

これを少しでも早めることはできないでしょうか。残念ながら王道しかないのですが、それでも少しでも早めるためには、メディアへの露出機会等を綿密に計算して、計画的に皆さんの目に触れさせる等、むだを極力排する戦術を取ることができます。

 

したがって、「のれん」として活用することを意識するなら、最初に選択する名前がとても大事になります。いかに売れ続ける名前にするか。感性も必要ですが、きちんと手順を踏んで決めることも必要です。

 

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